御台本

御台本 - Written by oda

402号室の高梨さん 第2話
【登場人物】 【●性別】 【登場人物の概要】
高梨 女性 高梨(たかなし)さん。高梨さんは402号室に住んでいます。
篠原 男性 篠原(しのはら)くん。篠原くんは204号室に住んでいます。

あらすじ

高梨さんは402号室に住んでいます。

402号室の高梨さん 第2話


篠原:おはよう、高梨さん
高梨:おはようございます、篠原さん
篠原:よしっと
高梨:燃えるゴミ、ちゃんと出せたんですね
篠原:そうなんですよ~、昨日の夜、スマホが鳴って教えてくれたんですよ
高梨:そうなんですね~
篠原:高梨さんもちゃんとゴミ出せたんですね
高梨:そうなんですよ~すごいでしょ~
篠原:ハハハ、ノってきた
高梨:もう(笑)
篠原:やっぱり教えてもらったあのタイミングで、夜のうちに玄関に置いとかないと、ね
高梨:よかった
篠原:月曜日はこの時間に家を出て、いつもの電車に乗れるかどうか。それだけですから
高梨:うんうん
篠原:油断すると朝の10分って秒でとけるでしょ?
高梨:うん
篠原:あれ何なんですかね?
高梨:ね~。
篠原:ね~。
篠原:今日は天気も良いし。良い日になるといいなぁ
高梨:こういう日がずーっと続けばいいのになぁ
篠原:ね。
高梨:ね。
篠原:先週は朝の地震で叩き起こされるし
高梨:朝5時はちょっと早かったですよね
篠原:そうなんですよ、もうちょっと良い時間に
高梨:「あと5分~」って?
篠原:そそ。「わかったあと5分な、ぐらっ」って
高梨:都合良く?
篠原:そそ。ちょうど良いあんばいで、軽めにぐらっ、っていうか、ふわっくらいで
高梨:みんなのちょうどよいタイミングで地震さんが起こしてたら、東京だけでも、毎秒揺れますよ?
篠原:あ、そうか
高梨:地震もふわっくらいで落ち着いてくれてたら良いんですけどね
篠原:ですね~
高梨:だって、またあの時みたいに断水したら大変ですもん
篠原:ですね~大変でしたもんねぇ
篠原:僕はまだ2階だったから良いけど
高梨:あの時は4階までありがとうございました
篠原:いえいえ、困った時はお互い様ですから
高梨:ありがとうございます
篠原:あれから、もう、半年くらい経つんですね
高梨:なんだか早いですねぇ
篠原:まだちょっと寒くて
高梨:ちょうど今日くらいの気温でしたかね
篠原:断水直った後の、あのかぼちゃの煮付けとセットで覚えてますよ
高梨:そうなんですか?
篠原:そうですよ~あったかくて甘くて、やっと日常が帰ってきたなぁ~って安心した味です
高梨:そろそろかぼちゃも美味しい季節ですもんね、今日、持っていきますね
篠原:あ、なんかすいません
高梨:いえいえ
篠原:いつもおすそ分けもらってしまって
高梨:いえいえ、いいんですよ
篠原:あ、じゃあ今日の帰りにかぼちゃ買って帰ります
高梨:あ、いや、あのえっと……もう、作ってあって
篠原:え?
高梨:昨日の夜に作ったんですけど、思ったより遅くなっちゃって、11時くらいになっちゃったから
篠原:あ~、昨日は気づいたら寝落ちてましたね
高梨:起きてますか?って送ったけど、未読だったから、あ、篠原さん寝たなって思って
篠原:はい。ぐっすり
高梨:朝「今起きました!」って返信来るから笑っちゃった
篠原:寝ぼけた頭で返した後で気付きました。あれ、夜のメッセージだったのにすいません、朝早くに
高梨:いえいえ、私も起きる時間だったから
篠原:あ~早く仕事終わらないかな~
高梨:え?
篠原:だって、仕事終わったら、高梨さんのかぼちゃが食べれるわけでしょう?
高梨:今日、何時くらいに帰れそうですか?
篠原:ん~残業が無ければ。なんですけどね~だけど、月曜日だからなぁ~
高梨:じゃあ、お家に帰ったら連絡ください、温めますから
篠原:ありがとうございます。はぁ~めっちゃうれしい
高梨:でもおくちに合うかなぁ
篠原:大丈夫です!それは問題ない!
高梨:もー(笑)それはそれでプレッシャーですよ
篠原:ハハハ
高梨:今日のかぼちゃの煮付けは、さつまいもも入れてみたんです
篠原:ホントですか?!
高梨:はい
篠原:さつまいも好きなんですよ~
高梨:ですよね?
篠原:え?知ってたんですか?
高梨:はい。さつまいも大好きって
篠原:え?言いましたっけ?
高梨:ええ。教えてもらいました
篠原:本当に?
高梨:うん
篠原:あ~お腹空いてきた。高梨さん?
高梨:はい?
篠原:これ、ある意味バツゲームですよ?
高梨:バツゲーム?
篠原:今日、仕事行ってる場合じゃないですよ
高梨:あ、でも、私は今から仕事なので、夕方までかぼちゃお渡しできないです
篠原:じゃ、しかたないな~。高梨さんの仕事が終わるまで、会社行って時間つぶしてきます
高梨:もー(笑)社会人の悪いトコ出てますよ
篠原:サクっと会社行ってね、ササっと終わらせてね
高梨:そうですね
篠原:スマホスマホ
高梨:篠原さんの2番線遅れてなさそうですね
篠原:高梨さんの1番線も大丈夫そうですね
高梨:うん。
篠原:うん。では、
篠原:高梨さんがんばってね
高梨:はーい、篠原さんもがんばってくださいね
篠原:はーい。あ、そういえば忘れてた


篠原:(タイトルコール)『402号室の高梨さん』
高梨:第2話


篠原:では、いってらっしゃーい
高梨:はーい、いってきまーす。
高梨:いってらっしゃーい
篠原:いってきまーす

*** つづく? ***

劇場・雑談処はこちら

Twitter

当サイトの「シナリオを使用したい」などのご連絡は、Twitter(@koegeki.com)へのリプライなどをご利用ください。DMは相互フォローで解放しています。

管理人のおだが運営しているTwitter(@koegeki.com)へ、「シナリオを使用します」ご連絡を頂いた際に、ツイートされているおしらせに気づいたら、リツイートさせていただきます。

ハッシュタグは「#御台本」を使ってもらえたら嬉しいです!

使用したいときはリプライ頂けたら嬉しいです。

御台本一覧へ戻る